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骨形成に必須の遺伝子『Cbfb』を同定…阪大の子守ら
【バイオ】発信:2002/11/30(土) 11:18:49
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骨細胞および軟骨細胞の分化・成熟に関与する転写因子Runx2は、「Cbfb」と呼ばれる白血病に関与するタンパク質と結合して初めて活性化することを突き止めた。
これは大阪大学大学院医学系研究科分子病態内科学講座の子守壽文・助手らのグループの成果で、米科学雑誌『ネイチャー・ジェネティクス』の11月18日号に掲載された。
今回、骨形成にも関わると推定されるが、ノックアウト(KO)マウスが胎生致死になるため機能を明らかにできなかった遺伝子『Cbfb』に着目。トランスジェニックマウス作製技術を用い、造血機能のみを復活するCbfb−/−tgマウスを誕生させることに成功した。その結果、誕生したマウスは骨形成がほとんどされず、Cbfbが骨形成に必須であることが分かった。
さらに、このマウスの頭部から細胞を取り出して試験管内で実験した結果、Runx2はCbfbと結合して初めて、骨芽細胞への分化および軟骨細胞の成熟のための転写活性化、Runx2の発現抑制(負のフィードバック調節)などを行うことを突き止めた。
Cbfbは核移行シグナルをもたず、Runx2と結合して初めて核内に移行する一方、RunX2はCbfbの結合によりDNAに結合しやすい構造に変化し、様々な骨関連の分化・成熟を指令する遺伝子の転写を活性化する。このためCbfbの発現調節は、骨芽細胞および軟骨細胞の量を調節できる可能性も高く、骨芽細胞の減少で発症する骨粗鬆症や軟骨の異常な増殖による変形性関節症の治療への臨床応用が期待される。
なお同成果は、科学技術振興事業団戦略的創造研究推進事業の一環として行われている研究テーマ『転写因子Cbfa1による関節軟骨の再生』から生まれた。
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