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遥か離れた二基のアンテナでの結合観測に成功…通信総合研究所ら
【IT】発信:2002/12/02(月) 10:56:02
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通信総合研究所(CRL)は、通信放送機構(TAO)と共同で開発した国際標準の汎用科学インターフェース(VSI:Versatile Scientific Interface)を備えた観測システムを用い、日本とフィンランドの電波望遠鏡を結合したVLBI宇宙電波観測に初めて成功した。
フィンランドのヘルシンキ工科大学メッツァホビ電波観測所とCRL鹿島宇宙通信研究センターとの間でVSIを通じた国際間データ交換を行い、地球上では遥か離れた二基のアンテナの結合観測に成功した。1ギガbpsのVSIによりデータの国際間互換を達成する同装置は、TAOの国際標準達成型研究の一環として開発されたもので、地球姿勢観測、および微弱な宇宙初期の電波天体観測に使用されることが期待される。
電波天体をパラボラアンテナで受信するとき、これまで、米国、欧州、日本など、国によって高速デジタルデータのインターフェースや記録メディアが異なっていたため、アンテナの組み合わせによっては共同でデータを解析することが困難だった。国際標準インターフェースVSIはこの受信データを1024メガbps(1ギガbps)を基本として共通化するというもの。世界的な互換が達成されると、パラボラアンテナを柔軟に組み合わせ、行方不明の探査機を探したり、突発的な天体現象観測を各国間で分担したりといったように、地球上のアンテナがより有効に活用できるようになる。
今回は、これまで共同観測が不可能だったフィンランドと日本の2国間のパラボラアンテナで、カシオペア座W30Hという星が誕生している領域からの宇宙電波を22ギガヘルツ帯で同時に受信し、6400キロメートル離れたアンテナ間でその観測と処理に成功した。観測は高性能パソコンに国際標準インターフェースを搭載した(PC―VSI)装置で実現。観測システムの低廉化に大きく寄与している。VSIにより互換が確認されたデータはファイル化されインターネットを通じて日本に送ることも可能になった。
今回の実験を機に、今後世界の研究機関でVSIの採用が進むことが予想され、これまでは実現しなかった望遠鏡の組み合わせによる、新しい宇宙観測が期待される。また高性能化したPCによるギガビットVLBI観測は、大学・公共天文台などでも小型の電波望遠鏡によるネットワークを活用したVLBI観測参加を可能にする。
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