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10ビットの信号光を1000波長一括増幅…富士通研
【ナノテク】発信:2002/12/03(火) 11:09:05
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富士通研究所は、一波あたり毎秒10ギガビットの信号光を、201・8ナノメートルの帯域幅に渡って1000波長一括して増幅できる世界最高性能の技術を開発し、120キロメートルの伝送実験に成功した。
この光増幅器を用いると、従来の光増幅器に比べ、中継器の簡素化、低雑音化、高出力化および低コスト化が図れるため、将来のマルチテラビット光波長多重通信ネットワークへの応用が期待できる。この成果は、コペンハーゲンにて開催されたECOC2002(ヨーロッパ光通信会議:European Conference on Optical Communication)で発表された。
今回開発したのは、水酸基吸収損失および曲げ損失の小さい新規ファイバを用いたラマン増幅技術と、ラマン増幅用励起光源として単一モード発振レーザを用いる光信号の増幅技術。
信号光波長とラマン増幅用励起光波長を混合配置する構成のラマン増幅器において、1360ナノメートルから1571ナノメートルまでの8波長の励起光源を使用。伝送路として、OH吸収損失および曲げ損失の小さなファイバを新たに適用することにより、1382ナノメートルの励起光波長における損失が1デシベル/キロメートル以下に低減。
また、1571ナノメートルの励起光源として、従来の多モード発振レーザに代えて、0・3ナノメートルと極めて狭い光スペクトル幅を持つ単一モード発振レーザを採用するとともに、信号光帯域内に配置した他の励起光に対してスペクトルを狭窄化する光フィルタを用いることにより、有効な信号光帯域を拡大することが可能となった。
この技術を用いて、一波あたり毎秒十ギガビットの信号光を423波多重した120キロメートルの伝送実験を行い、1450ナノメートルから1661ナノメートルまで、有効な帯域幅として201・8ナノメートル(従来は136・6ナノメートル)の超広帯域に渡る信号光増幅を実現した。この帯域幅は、エルビウム添加光増幅器などの希土類添加ファイバ増幅器に比べ、5〜6倍の増幅帯域幅に相当する。
また、誤り訂正技術を併用することで、120キロメートル伝送後の全チャネルの光SN比は高く、しかも符号誤り率は10のマイナス15乗以下になり、今回の技術を用いればエラーフリー伝送が実現できることが確認された。
同社では今後、400ナノメートルの更なる波長帯域幅拡大を図るとともに、広帯域に低雑音化する技術も併用し、実システムへの適用を目指していくという。
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