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大学等の健全なネット運用へ、ガイドラインを制定・公開
【IT】発信:2003/02/17(月) 12:28:22
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〜電気・情報系3学会〜
IT分野の学会を代表する電子情報通信学会、情報処理学会、電気学会の電気・情報系3学会は、大学等の高等教育機関におけるネットワークの健全な運用・利用のため、管理側の運用ポリシー策定やそのポリシーを実行するための組織・体制の確立、利用者に対する情報倫理教育などが重要だとする「高等教育機関におけるネットワーク運用ガイドライン・第一版」を制定、1月29日から公開した。
3学会は2年前に政府のIT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推進本部)に対して「21世紀IT社会の健全な発展に向けて」と題した提言を行い、政府への要求と同時に、IT系の学会として自ら取り組む課題を表明した。今回のガイドライン制定は、その提言の中で学会が行うことを約束した重要課題の一つ。電子情報通信学会の中に設けたワーキンググループが、約2年間かけてまとめたものである。
同ガイドラインの本体は総論、ネットの運用・管理、ネットの利用、教育の各項で構成した。総論はキャンパスネットの運用組織設置に始まる運用ポリシー策定のための考え方・考慮点を示した内容。ネット運用・管理では実際に想定される留意点、またネット利用では利用者の権利と責任の観点から留意点をそれぞれ示した。さらに教育については、ネット運用で重要となる利用者一人ひとりの適切な行動を実現するための教育と倫理に関して示している。
付録として、利用規定違反行為への対応モデル、教育カリキュラム、インターネットに関連する法律・制度を添付した。
急速に発展したインターネット社会は、さらにブロードバンドの超高速インターネット社会へ向かおうとしており、良くも悪くもその功罪が及ぼす影響は大きさを増していこうとしている。特に高等教育機関である大学等では、学部や学科など独立性が高いこともあって、一般企業等と比べると、ネット運用の管理の統制が難しいという実態がある。また、管理もボランティアベースの職員に頼った形が多く、現行の問題に対応できず、組織として要員や予算を準備する必要がある。
今回のガイドラインは、具体的な規定を示すものではないが、大学等が自校のネット運用ルールを作る際に欠かせない点を示した。大学トップが運用方針を明確に定めること、そのための組織・体制を確立すること、刷り込みでなく、学生が自分で考えるようなカリキュラムによる、情報モラル育成などを目標にした情報倫理教育が必要なこと、十分な予算と要員の確保が重要なこと等を主要な内容としている。
特に組織・体制としては関係部局の長(総括責任者)、情報システムの管理責任者(技術責任者)、ネット運用・管理の専門的知識を持つ者で構成する「ネットワーク運用委員会」を基本体制として示した。
同ガイドラインをまとめた3学会では、1月29日に内閣官房のIT戦略本部にその制定・公開を報告し、文部科学省大臣官房情報化推進室に同ガイドラインを提供して有効に活用することを依頼した。同時に電子情報通信学会ホームページ< URL >に掲載して、同Webから自由にダウンロードできるよう公開した。公開した同日午後だけで百数十件のアクセスがあったという。
3学会では今後も、小中高のセキュリティ確保・ネット運用に必要なガイドラインの検討などを進める考えだ。
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