

【IT】情報では、情報通信技術に関する最新情報などをタイムリーに紹介していきます。
|
ご意見・ご感想をお寄せください。サイトの改善に役立てようと思います。心よりお待ちしています。
>> メールはこちら
|
|
|
自動翻訳とあいまい検索融合、英文の翻訳効率約3倍
【IT】発信:2003/02/26(水) 09:21:55
|
富士通研究所(電話044―754―2671)は、十印と共同で、自動翻訳とフレーズ単位のあいまい検索技術を融合することで、翻訳者の作業効率をおよそ3倍から4倍に高められる翻訳支援システムを開発した。開発した技術を用いると高速高品質のオンライン翻訳や遠隔地間をネットワークで結んだグループ翻訳が可能になる。なお、この技術の詳細は、3月18日から横浜国立大学で行われる言語処理学会第9回年次大会で発表される。
産業分野における文章の翻訳を効率化するためのシステムとして、自動翻訳と翻訳メモリシステムがこれまで開発されてきた。自動翻訳は翻訳を全自動で行うものだが、まだ精度的に十分ではなく、機械が訳した文書を人間が修正して仕上げる必要がある。そのうえ、この機械の後処理を人間が行うという機械優位の作業方法が、特にプロの翻訳家の間で、根強い抵抗感を生んでいる。また、翻訳メモリシステムは過去の翻訳例を人間が文単位で検索して再利用するもので、マニュアルの改版などによく用いられているが、過去に訳した文との重複度が高くないと使えないという欠点があった。
今回開発したのは、自動翻訳と訳例あいまい検索を統合した翻訳支援技術。翻訳者はGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を通して、自動翻訳サーバおよび訳例あいまい検索サーバにアクセスし、自動翻訳結果の提示と訳文への挿入、訳例あいまい検索結果の提示と挿入、訳文スタイルのユーザカスタマイゼーションなどを効率的に行える。
開発したシステムを用いると、過去の翻訳例をデータベース化し共有することで、マニュアルの改版やホームページのアップデートなど、過去の翻訳文の繰り返しを多く含む文書の翻訳が、最小限の手間で行えるほか、過去の翻訳例と一部のみ共通な表現についてもフレーズのあいまい検索技術により翻訳文の再利用が効率的に行える。さらに全く新たな文章に対しても、自動翻訳とあいまい検索技術を融合することで効率化を実現した。
翻訳者はブラウザから簡単に最新バージョンの翻訳支援システムを起動させ、GUI環境で翻訳を行うことができる。また、個人専用の翻訳メモリとは別に、複数の翻訳者がインターネットやイントラネット経由で翻訳メモリを共有可能。翻訳者が登録した翻訳例はリアルタイムに共有翻訳メモリに反映させることができるため、遠隔地間をネットワークで結んだグループ翻訳が実現する。従来の翻訳メモリと異なり、フレーズレベルの短い表現でも過去の蓄積した翻訳例の再利用が簡便に行えるため、電子メール、ホームページ、特許など幅広い文書の翻訳に利用できる。
実際、開発したシステムを用いて翻訳効率の評価実験を行ったところ、ホームページの英日翻訳で従来の約3倍、特許文書の日英翻訳で約4倍の効率化を実現した。このシステムは、ニュース速報や企業内文書の翻訳などスピードと品質の両方が求められる翻訳需要に特に有効なため、新しい翻訳市場の開拓に貢献できるものと期待される。
同社では、開発した翻訳支援システムを、一般翻訳者や企業内での利用者向けに、ASP(Application Service Provider)型あるいはSI(System Integration)型で提供することを予定している。
|
| |
知財情報局または情報提供各社による記事の無断転用を禁じます。
|
|
|
| Copyright 2002 Braina Co., Ltd. All Rights Reserved.
|
|