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脂肪酸のインスリン分泌調節メカニズム発見…武田薬品
【バイオ】発信:2003/03/14(金) 09:56:11
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武田薬品工業(武田國男・社長)医薬研究本部・開拓第一研究所の研究グループは、オレイン酸やリノレン酸などの遊離脂肪酸がオーファン受容体の一つである『GPR40』に作用し、膵臓β細胞からのインスリン分泌を促進することを突き止めた。日本に1300万人もの患者がいると推定される糖尿病で、新しい作用機序による予防・治療薬の開発につながると期待される。同成果は2月24日付けの英科学雑誌『ネイチャー』のオンライン版(AOP)に掲載された。
GPR40は1997年、オーファンGタンパク質共役型受容体として報告された。同研究グループはこれまで、オーファン受容体および同受容体に対応するリガンドの探索研究を進め、複数の新規リガンドのほか、既知の生理活性ペプチドおよび生体内低分子化合物に対する受容体などを発見してきた。今回、独自に確立したGタンパク質共役型受容体のリガンド検出技術を利用し、同受容体のリガンド探索を進めた。
まずGPR40に対し、長鎖遊離脂肪酸がリガンドとして働くことを明らかにした。さらに、同受容体が膵臓β細胞に特異的に発現していることを確認し、遊離脂肪酸の同受容体に対する機能解析を進めた。その結果、生体が高グルコース状態にあるとき、GPR40をより活性化し、インスリン分泌を促進していることを発見。遊離脂肪酸はグルコースに応答したインスリン分泌を特に促進することを突き止めたという。
この成果は、同受容体を介してインスリン分泌を促進するという機能が遊離脂肪酸にあることを示した世界で初めてのもので、GPR40に特異的に作用する化合物は血中インスリン濃度を制御できる可能性もあるという。糖尿病に対し、新たな作用機序で予防・治療する薬剤の開発に道を開くと期待される。
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