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物体の音の到着を自動的に調節する脳の機能を証明
【その他】発信:2003/03/17(月) 12:31:33
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脳は、物体と物体から発せられた音との認知を微調整し、同調させる働きがあることが知られるが、その調整はある特定の距離に限られることが分かった。これは、産業技術総合研究所脳神経情報研究部門認知行動科学研究グループの杉田陽一・グループリーダー(GL)らの成果で、脳が物体と音が同時に発せられたと判断した時のみ、脳は聴覚と視覚とを同調させるという。同成果は2月27日付けの英科学雑誌『ネイチャー』に掲載された。
杉田GLらは、緑色発光ダイオードが光ると音が出るシステムを構築した。理論上、125ミリ秒前から175ミリ秒後までの範囲に音がずれて被検者に認知されるようにダイオードの発光を調節。被検者には、音が早く到着したか発光が早かったかを判断してもらい、脳における視覚と聴覚の調節機構を調べた。
理論上、物体から発せられた音は、物体よりも1メートルに付き3マイクロ秒だけ遅れて認知されるが、まず1メートル離れたところで発光させた音は平均で五ミリ秒ほど遅れて認知された。さらに10メートルまでの距離では、ほぼ理論値どうりのギャップが発生した一方、40メートルほど離れた場所で発光された場合、音は理論的に120ミリ秒程の遅れを生じるのに対し、被検者は、極端な場合でも106ミリ秒ほどの遅れしか感じず、平均では40ミリ秒程の遅れだった。杉田氏らは「脳は音が同時だと判断した場合にのみ、調整機構を働かすのだろう」と語っている。
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