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ペプチド薬剤を含む米、糖尿病患者用の医療食品開発
【バイオ】発信:2003/06/05(木) 11:52:33
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農業生物資源研究所(生物研)と日本製紙は共同で、ペプチドを多量に含む遺伝子組換え米を作るシステムを開発した。また三和化学研究所と生物研、日本製紙は、同システムを利用して、インスリンを分泌を促すペプチド薬「GLP−1」を多量に含む米の作出に成功し、このペプチド含有米が、試験管内の実験でインスリン分泌促進活性を持つことが確認された。
これは「食べるワクチン」と同様の発想で、植物種子細胞の貯蔵タンパク質にペプチドを組み込むことによって、胃液をくぐり抜け、ある程度分解されずにペプチドを腸まで届けることができる。あるいは、腸液に含まれるトリプシンなどで切断される部位を見込んでペプチドを設計することによって、腸で適切なペプチドとして吸収され、作用が見込むもの。
今回、生物研の開発した米へのペプチド蓄積システムと、日本製紙の開発した遺伝子組換え技術MATベクターシステムとを組み合わせ、三和化学の「ペプチドデザイン技術を活用して、多量のペプチド薬「GLP−1」を含む遺伝子組換え米を作出することに成功した。従来の遺伝子導入法による遺伝子組換えイネでは、イネの種子におけるGLP−1をなかなか高濃度に蓄積することができなかったが、MATベクターにより、GLP−1を高濃度に蓄積した米を高頻度に得ることができるようになった。
今回はまだ試験管内での成果であるので、今後、生体内での吸収性や安全性の試験を行われる。三和化学研究所では2〜3年内に商品化を目指したいとしている。U型糖尿病患者の医療食として期待される。なおこの成果は生研機構の進める新事業創出研究開発事業「健康機能性作物」の一環で得られた。
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