「産学連携」では、最近のテクノロジーの動向、企業・大学の技術開発の動き等をタイムリーに紹介していきます
|
|
|
 |
10ギガビットイーサネットスイッチをチップ化
【IT】発信:2003/06/06(金) 09:08:58
|
フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド(FLA)、富士通研究所、富士通は、世界で初めて、12ポートの10ギガビットイーサネットスイッチを一チップ化することに成功した。今回開発した技術により、従来、サーバ間やサーバ・ストレージ間を10ギガビットで接続するのに必要だった大型スイッチ装置がワンボードで実装できるようになり、システム全体の高密度化と低コスト化を促進することが可能になる。8月に米国パロアルト市で開催されるHotChips15国際会議(A Symposium on High Performance Chips 15)で発表予定。
高速サーバや大容量ストレージをネットワークで接続して柔軟で信頼性の高いシステムを構築するために、高性能で汎用性のあるインターコネクトが強く求められている。しかし、従来の10ギガビットイーサネットスイッチは、広域ネットワーク用の大規模な装置であり、物理的なサイズやスイッチ遅延時間が大きく、かつ高価だった。そのため、ブレードサーバやサーバ・ストレージ間を接続するクラスタシステムには向いていない。このことから、ブレードサーバやサーバ・ストレージ間をつなぐ、小型・低コストで、遅延時間も小さな、10ギガビットイーサネットスイッチの開発が望まれていた。
従来の10ギガビットイーサネットスイッチは、幅広い機能をサポートするために、小型化、低コスト化が困難であった。そこで、サーバ・ストレージ向けにインターコネクトに求められる広い帯域幅、小さな遅延時間を満たしながら、小型化、低コスト化を実現する必要があった。
開発チームは今回、12ポートの10ギガビットイーサスイッチを一チップに集積化する技術を開発した。
レイヤ2でのスイッチングを基本機能にするとともに、共有メモリとクロスバーの構成方式・制御方式を見直すことで、スイッチング処理に必要な高速バッファメモリや高速I/Oマクロを含め、12個の10ギガビットイーサネットポートを一チップ(チップサイズ:256平方ミリメートル)に集積した。
また、チップ上の複数のメモリブロックを効率良く利用して高速大容量で多ポートの共有メモリをチップ上に実現する新たな方式(Multi-port Stream Memory)を開発。この高性能共有メモリにより、10ギガビットイーサネットポート12個が、読み出しと書きこみの二つの動作を同時に実行できる240ギガビット毎秒の高いバンド幅を実現した。
さらに、到着したパケットを短い遅延時間で出力側に送るために、共有メモリの新しいスケジューリング制御方式を開発。このことによって、従来、数マイクロ秒以上かかったスイッチの遅延時間を、450ナノ秒と従来の4分の1以下にすることに成功した。
10ギガビットイーサネットスイッチを一チップ化するためには、大規模な高速デジタル回路と高速アナログ回路を混在可能とするLSI設計技術が必要になる。FLA、富士通研、富士通が持つ高速I/O回路、チップ統合、実装の技術を集約することで今回の開発が可能になった。
今後は、大規模なサーバなどをより低コストで構築するために、電気信号で10ギガイーサネットの信号を20メートル以上伝送するI/O回路を搭載した性能強化版スイッチチップの開発も引続きおこなうという。
|
| |
知財情報局または情報提供各社による記事の無断転用を禁じます。
|
|
|
| Copyright 2002 Braina Co., Ltd. All Rights Reserved.
|
|