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世界最大の学術出版企業、検索サービス開始(
【その他】発信:2004/12/17(金) 11:46:20
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研究者評価が根本から変わる可能性が出てきた。世界最大の学術出版・情報サービスを持つエルゼビア社は、科学出版物14000タイトルを網羅する検索サービス「Scopus(スコーパス)」を発表、その標準サービスの中で検索した論文の被引用数を表示するシステムを完成させた。料金は機関契約で年間2万〜14万ドル程度。
収録論文数は世界最大、全ての論文について被引用数が登録されており、研究者名や所属機関でも検索できることから、これまで使われていた雑誌のインパクトファクター(IF値)ではなく、研究者毎、論文毎のIF値を出すことができる。そのため、IF値の高い雑誌にどれだけ論文を出したかではなく、その論文がどれだけ引用されているかが、今後の研究評価の基本になるだろう。
現在、エルゼビア社では、無料の科学専用ウェブ検索エンジンSCIRUS、有料のフルテキスト論文提供サービスScienceDirectを行っている。しかし、SCIRUSはウェブページも含むため絞り込みに時間がかかる、ScienceDirectは同社が管理している1800誌強のジャーナルのみが対象だった。
スコーパスではそれに他社のSTM(科学・技術・医療)論文やオープン・アクセス・ジャーナルなどを加えた、14000誌以上のジャーナルを検索対象として収録。フリーワードで検索した後、記事のタイトル、研究者名、発表年、ドキュメントの種類、分野を選んでいくだけで絞り込み検索が行えるといった、優れたユーザーインターフェースを持っている。
これだけなら今までのデータベースと似たようなものだったが、同社が持っている論文の引用情報を使用したことが、他の検索サービスと全く異なる点だ。論文検索をすると、タイトルの横に現在までの被引用数が出てくる。絞り込んだ後に、並び替えも可能だ。開発パートナーとしてアドバイスをしてきたニュージャージー大学リファレンス・ライブラリアンのヘイムワンティー・シン氏は「単なる論文検索だけでなく、大学の意志決定に使うことのできるツール」という。またある研究者は「論文査読者を探すために使う」と話している。
収録論文誌は、米国35%、欧州51%、アジア10%、その他4%。その中でアジアを見てみると、オーストラリア12%、中国27%、インド13%、日本29%、その他19%となっている。サービスは研究機関単位で提供、規模に応じて2万〜14万ドル程度の料金がかかるが、IPアドレスで管理するため、登録された機関のサーバ経由であれば使い放題だ。
日本の研究環境はますます競争的になってきている。今回、科学出版界の巨人がこうしたサービスの提供を始めたことにより、研究評価や人事評価など様々な“評価”に影響を与えることになりそうだ。
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