「産官学連携」では、最近のテクノロジーの動向、企業・大学の技術開発の動き等をタイムリーに紹介していきます


週刊科学新聞
週刊通信情報
【購読申込み】
産官学連携TOP バイオ ナノテク IT その他



 「産学連携」紹介
「産学連携」では、最近のテクノロジーの動向、企業・大学の技術開発の動き等をタイムリーに紹介していきます

 過去記事検索
 [検索方法]


















    転職ならen
    派遣ならen
    ICTソリューション
    AGAには自毛植毛
    AGAに発毛を
    バーコードICカードのDENSOWANE
    SEO
世界最長距離96kmの量子暗号フィールド試験に成功
IT】発信:2005/01/17(月) 12:21:19  

   三菱電機は、量子暗号システムにおいて、屋外では世界最長となる96kmのフィールド試験に成功した。量子暗号のフィールド試験が実施されたのは国内初で、これまでの世界記録67kmも大きく更新した。これにより、日本における量子暗号システムが実験室レベルから、実用化段階に大きく前進した。同研究は、総務省「量子情報通信技術の研究開発」の一環である情報通信研究機構(NICT)の委託研究「量子暗号技術の研究開発」として実施された。

   現在広く利用されている暗号のほとんどは、その解読に膨大な計算時間が必要であることを安全性の根拠にしており、将来、超高速な量子コンピュータなどが出現した場合にはいくつかの暗号が解読されてしまう可能性が指摘されている。これに対して量子暗号は、盗聴行為そのものが検知可能であることから、絶対に解読できない究極の暗号として早期実用化が期待されている。これまで量子暗号の通信実験としては、実験室内では数10〜100km前後の光ファイバーを用いた例があり、屋外などのフィールドではスイス・ジュネーブ大が行ったレマン湖下の距離67kmの実験が最長のものであった。

   一般にフィールドでの通信は、偏波揺らぎや温度によるファイバー長の変化やコネクター部での損失など、実験室での理想的な環境とは異なる難しさがあり、長距離でのフィールド試験による安定動作実現が課題となる。

   今回、同社は、遠方二地点での動作が可能で、しかも駆動周波数を調整可能な実用的ハードウエアを開発するなど、量子暗号通信の安定性や効率性を向上させるための技術を開発し、これを用いて堂島(大阪市北区)−大安寺(奈良市大安寺)−けいはんな(京都府相楽郡精華町)を結ぶ独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の光ファイバー実験施設(JGNU)において、フィールドでの量子暗号通信実験を行った。

   今回確認した量子暗号通信の性能は送信ビットレート8.2bps、平均光子数0.1であり、比較的短いデータの絶対安全な送信に適している。今回のフィールド試験では、量子暗号通信を暗号鍵配布に用い、その鍵を用いて現代暗号であるMISTYやCamelliaで暗号化した文書などを、より高速な通信経路で効率的に送信する、二段階方式の通信システムを実証した。

   同社従来の実験装置は性能調査を兼ねたため大型であったが、今回、主に光学装置の小型モジュール化(幅30cm×高さ5cm×奥行き21cm:約1kg)及び検出部の冷却部をペルチェ冷却により小型化(幅24cm×高さ28cm×奥行き24cm:約20kg)し、持ち運び可能なまで小型・軽量化した。

   今後、同社では官公庁のセキュリティーシステムや銀行間取引など、非常に高度なセキュリティーのニーズに応えるため、今回のフィールド試験で得られた知見をもとに、さらなる検証実験を行い、より性能を高めた量子暗号製品を目指して改良を進めていく。



次の記事:通信機器の中期市場予測2009年度に過去最高レベルまで回復..
前の記事:乾燥ストレスに強い植物を作製..

【IT】ジャンルの最新記事
07/21(火) 新無線技術を早期実用化へ、YRPにフォー...
07/17(金) 半導体量子メモリーで世界最長量子情報保持...
07/06(月) 日本のICT製品の国際競争力評価、平成2...
06/24(水) モバイル環境の医療情報通信システム開発コ...
06/18(木) 新形式の有機LED作製、単純な構造で低コ...

 

知財情報局または情報提供各社による記事の無断転用を禁じます。

ABOUT US 免責事項 リンク 広告掲載
Copyright 2002 Braina Co., Ltd. All Rights Reserved.