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卓上型放射光装置で精細なX線診断に成功、立命館大山田氏ら
【その他】発信:2005/01/27(木) 19:20:51
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1mmという極小のガンの形状診断が可能になった。これは立命館大学21世紀COE放射光生命科学研究センターの山田廣成教授らが、滋賀医科大学、大阪大学と協力して進めていたX線診断装置の実証試験から分かった。開発した卓上型硬X線放射光発生装置“みらくる−6X”の医療装置への応用の可能性を探るため、肺ガンを模擬したモデルでX線撮影を試みたところ、肋骨の背後に隠れたガンが鮮明に映し出されたという。
卓上型のX線放射光装置“みらくる−6X”は、X線放射ターゲットの断面が1μm径と非常に小さい特徴がある。これによりX線ビームの平行性が高レベルで維持されるため、わずかな屈折率の差でも検出できる。特に、卓上型のため実験室レベルで設置でき、タンパク質などの構造解析とともに医療応用への展開も見込める。山田教授らは開発直後から、この医療応用の可能性を探るため、実証試験を進めていた。
実証試験では、二次元イメージング装置と実大胸部の肺ガンモデルの被写体の間隔を密着、3倍、5倍、10倍と設定して撮影した。肺ガンモデルには、人間の胸部と等価な物質を採用して構成し、ミリオーダーで様々な形状のウレタン性の模擬ガンを埋め込んだ。なお、10倍での撮影時にはX線光源と撮影装置間は3.5mだった。
その結果、いずれの倍率のX線フィルムにも模擬したガンが精細に映し出された。肋骨は、端部が強調されるだけで中身は透け、背後に隠れたガンも数100μmレベルで検出、病変の形状まで鮮明に写っていた。
従来型のX線診断装置では画像がぼやけてしまうため、3倍が限界だったのに比べると、飛躍的な性能向上が確認されたことになる。また被ばく量も一枚のフィルムあたり従来の1/15で済む。みらくる−6Xの高い分解能を利用すれば、病理診断に近い形でガン以外の様々な診断にも活用できる可能性も高いという。
山田教授は「これでX線装置の“みらくる”が実用的なことが示されました。実際、大手を含む医療機器メーカー17社、お医者さん、放射線技師が20名とともにコンソーシアムを設立し、医療装置として世に出すことを念頭に協議しています。もはや単なる研究の域を超えており、今後ものすごく大きなうねりになることが予想されます」と強調している。
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