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産学官連携による麹菌のゲノム科学情報基盤を確立、産総研など
【バイオ】発信:2005/02/04(金) 13:07:26
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産業技術総合研究所(産総研:吉川弘之理事長)の生物機能工学研究部門および生命情報科学研究センターは共同で、麹菌のゲノム利用に関し、遺伝子予測技術、DNAマイクロアレイ、遺伝子発現プロファイル解析、代謝パスウェイ予測などの研究開発に関する情報基盤を構築した。これにより、麹菌のゲノム情報に基づく新しいバイオプロセスの設計など、麹菌に関する研究開発のスピードを大幅に速めることが期待される。
酒、味噌、醤油など日本で古くから利用されている麹菌。最近では、遺伝子工学技術による酵素生産などで幅広く用いられ、様々な生物起源のタンパク質の生産や医療産業などへの応用が期待されている。産総研は今回、2001年3月に終了した麹菌のゲノム解析情報に注目した。
まず、麹菌の遺伝子とその機能を予測する技術や、代謝パスウェイを予測する技術を駆使できる情報基盤の構築に成功した。特に、東北大学、金沢工業大学との連携により、新たなバイオプロセス開発の鍵となる遺伝子を特定する分子生物学的技術や、遺伝子の発現プロファイルを解析するためのDNAマイクロアレイなどの解析ツールなども開発した。これにより例えば、生分解性プラスチックの効率的な分解による大規模工業リサイクルなど、新規の生物産業を創出するための研究開発が加速度的に進むという。
具体的には、遺伝子予測システム「GeneDecoder」、アライメントプログラム「ALN」などのソフトウェアを用い、麹菌がもつ全遺伝子の発見と機能予測を行った。さらに、この結果に基いてDNAマイクロアレイを設計・作製し、様々な培養条件下、栄養源などでの大規模な全遺伝子発現プロファイルのデータベースを構築した。
麹菌は、安全で有用な微生物として広く世界に認知されている。様々なバイオテクノロジーへの利用のみならず、伝統的発酵食品の健康向上に関する機能性など、生活に密着した産業への利用も見込める。産総研は麹菌を扱う国内初のベンチャーとしてファームラボを国内初で発足させており、今後、産総研、東北大学、金沢工業大学などと連携しながら麹菌ゲノム情報技術の移転を進めるとしている。
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