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最も遠い(古い)銀河団を発見、国立天文台グループ
その他】発信:2005/03/14(月) 13:12:16  

  国立天文台の大内正己研究員(現:米宇宙望遠鏡科学研究所・ハッブル特別研究員)らは東京大学などと共同で、ハワイのすばる望遠鏡を使い、127億年前の宇宙に誕生してまもない銀河の集団(銀河団)を発見した。ビッグバン後10億年の宇宙に銀河団があったことを初めて証明し、従来からの銀河団形成のメカニズムに新しい仮説を提案した。

  一様に生まれた銀河が、互いに重力で影響しあって狭い範囲に集まって銀河団を形成する。これが、これまでの銀河団の誕生仮説で、事実、宇宙には銀河が多く集まる場所とそうでない場所が知られている。ただし銀河団が生まれた年代や、どのようにできたのかの明確な答えは出ておらず、大内研究員らは、銀河団の祖先を見つけ出すことで、その謎を解き明かす研究を進めた。

  今回、銀河団の祖先を見つけ出すために、宇宙の最も遠い場所に望遠鏡を向けた。具体的には、クジラ座の方向ですばる望遠鏡で見える最遠の127億光年離れた場所を観測した。その結果、500個以上の銀河が見つかり、さらに詳細に位置関係を調べて、そのうち6個の銀河が直径約300万光年という狭い範囲に密集して存在していることを突き止め、これまでに知られる最古の銀河団だと結論づけた。

  現在の銀河団と比べると、集団を構成する銀河の数が少なく、全体の質量も2桁程度小さい。このため、大内研究員は「生まれて間もない銀河団の姿で、これから大きく成長していくのだろう」と見解を示している。特に、銀河団の誕生については「宇宙誕生後10億年で、重力によって密集できることは考えにくく、銀河が生まれやすく、銀河団の種があり、そこから重力によって数十個も銀河が集まる銀河団が形成されていくと考えられる」と新しい仮説を提案した。

  今後、この銀河団の詳細な観測を進める。ハッブル宇宙望遠鏡で星が活発に誕生する謎に迫るとともに、スピッツアー望遠鏡で、銀河の歴史に迫るとしている。  



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