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日本最大の化学物質データーベース無料公開へ
【その他】発信:2005/05/26(木) 10:34:58
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日本で最大の化学物質データベースが無料公開された。科学技術振興機構の日本化学物質辞書(日化辞)。有機低分子化学物質の化学構造および各種名称データを収録。約200万件のデータを収録し、化学構造、物質名、俗称などから検索できる。検索結果は画面上で見ることができるほか、構造情報を一般的な化学構造フォーマットで出力できるため、分子動力学シミュレーションなどにも使えるのが特徴。
日化辞の対象物質は、水素を除く構成原子数が247以内の低分子有機化合物、組成比が確定している有機酸、無機酸の金属塩、相対的な立体構造のみ判別している化合物、ラセミ混合物など。具体的には、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)の既存化学物質名簿に載り官報公示された13万4000物質、労安法(労働安全衛生法)で定められ官報に公示された3万3000物質、米国保健教育福祉省発行のRTECS(毒性データリスト)に記載された化学物質や教科書、ハンドブック類に記載された化学物質などのデータが搭載されている。さらに、JSTの文献データベース収録論文の主題になった化学物質データなどが加えられている。
キーワードを入れる簡易検索、物質名や分子式、法規制番号等で調べる文字列検索に加えて、構造から検索できるのも売りの一つ。無料で配布されているChemDrawPluginをインストールすれば、自分でベンゼン環や元素を組み合わせて化学構造を画面上に描画できるので、その画像情報で検索できる。また、手持ちの化学構造描画ソフトで作成し、一般的に使われているモルファイル形式で出力したファイルを使っても検索可能だ。そのため、授業や学生の自習にも活用できる。
検索結果は、構造と独自に付けている日化辞番号、分子式で表示され、目的物質の日化辞番号をクリックすれば詳細情報を見ることができる。日化辞番号、物質タイプ、分子量、CAS登録番号、法規制番号、体系名、慣用名などに加え、化学構造図のモルファイルをダウンロードすることも可能だ。モルファイルは分子動力学計算にも使うことができるため、シミュレーションを動かすときに構造情報を入力する手間が省ける。 また企業にとっては、法規制番号が重要になる。法規制番号が付いていない物質は、化審法や労安法で許可されていない物質なので、製造や輸入の際に関係省の審査が必要になる。簡単に調べられれば、素早い経営判断が可能になる。
現在、日化辞は論文情報とはリンクしていないため、物質から論文を検索することはできない。JSTは来年度には論文検索サービスJDREAMなどともリンクし、さらに使いやすくしたいとしている。
【詳細】日本化学物質辞書Web
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