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携帯電話中心のワイヤレス個人認証、SPCコンソーシアム発足
IT】発信:2005/07/21(木) 23:41:57  

  使用者が、その周囲の一定距離内にあるパソコンや携帯電話などの対象物を、双方向無線により常時認証することで、例えば携帯電話機を置き忘れると警報音が鳴って知らせてくれたり、その場を離籍した場合に自動的にパソコンがロックされるなど、個人の周囲にある対象物の機能を制御可能にして、個人の安心な空間を構築する「SPC」技術を普及させようと、その賛同者・企業が集まってSPCコンソーシアムが6月28日に発足した。

  インターネットや携帯電話の普及で便利さが増した反面、情報漏洩やハッカー攻撃など従来なかった新たな脅威に人類社会はさらされており、セキュリティ確保や安心・安全の実現が今後のユビキタス社会の重要な課題となっている。同コンソーシアムは、SPC技術を活用して、そうした問題解決に取り組んでいく。

  「SPC」は東京大学の安田浩教授と潟Xーパーウェーブの笹倉豊喜社長等が提唱している技術であり、携帯電話などの本人認証を微弱電波を用いたワイヤレスで実現する新技術だ。おさいふケータイなどが登場し、携帯電話は個人の持ち物として一層重要性を増しているが、その携帯電話と対になる鍵(ウェアラブル・キー)を個人が持ち、これと携帯電話が2〜3b程度の一定距離以内にあるときだけ携帯電話を使うことができ、その距離以上離れると自動ロックされて他人には使えないというような仕組みを、このSPC技術で実現しようとしている。

  この個人が安心して使える空間を「SPC(Secure PrivateCosm)」と呼び、個人認証機能を備えた携帯電話を持つ個人は、その周囲のものが使える安全なSPC空間を構築でき、その個人の移動とともに安全空間も移動していく仕組みである。

  携帯電話にMTC(Multi Task Communication)を内蔵させれば、パソコン、自動車、家の鍵などを携帯電話を中心としたSPC空間内に置くことができ、認証された個人以外にはそれらが使えない安全な個人認証空間が確保できる。

  今回、元文部大臣の有馬朗人(財)日本科学技術振興財団会長(国際研修システム開発協議会会長)が発起人代表となってSPCコンソーシアム発足を呼びかけた。同日の設立総会あいさつでは「高度情報社会時代の問題を解決する取っ掛かりになる取り組みだと思う」と、SPCコンソーシアムの今後の活動に期待をかけた。

  コンソーシアムの会長にはその有馬氏が就任し、副会長には安田東大教授、金子奉義国際研修システム開発協議会副会長、石川國雄NTTドコモ副社長が就任した。

  コンソーシアムでは、SPC技術を利用した機器・システムの基本動作を規定する仕様策定、SPC技術を活用したビジネスモデルの検討、それらの普及促進活動などを今後展開する。仕様書は会員企業に公開し、そこで製品化して普及促進をはかる。

  これまで情報通信ネットワーク産業協会のSPC研究会でこれら仕様、利用シーンなどを検討し、研究会メンバーが設立発起人となって今回の発足となった。発起人はNTTドコモ、NTTデータ、シャープ、NEC、富士通、松下電器、村田製作所、スーパーウェーブで、この8社はコンソーシアムの常任幹事を務めることとなった。設立総会には、賛同した24社のほか、呼びかけに応じた企業が多数参加した。



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