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情報を暗号化したまま演算、不可能とされてきた秘密計算技術
【IT】発信:2005/11/14(月) 01:01:50
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〜NTTが実用化に見通し〜
NTT情報流通基盤総合研究所傘下の情報流通プラットフォーム研究所は、情報を暗号化したまま自由な演算をしたり、演算ロジックを暗号化して、どういう演算をしているのか解らないようにしたまま演算ができる「秘密計算アルゴリズム」を開発し、楕円暗号というNTTが持つ高度な暗号方式の基本演算実装技術にのせて実際に実装・評価した結果、従来方式を凌ぐ世界最高速の処理性能を確認した。
商用化に向けた秘密計算実装は今回が世界初の試みであり、これまで不可能とされてきた秘密計算技術の実用化に見通しを得たことから、NTTでは3年後の商用開発を目指す。
情報をやりとりするのに、ある特定情報だけを開示して、その他の情報を伏せておきたい場合がある。例えば、業務上で機密性が要求される計算をアウトソーシングする際など、データだけでなく、どのような計算をするかまで機密性が要求されることがある。
開発した「秘密計算アルゴリズム」は、そうした要求を、ソフトウェアだけで実行できる実用レベルの秘密計算技術である。集計する人にもデータを隠せるセキュア集計システム、内部の操作者にもデータが隠せる暗号データ処理などに応用できる。
特にICカードのような、不正手段から機密データ読み取りを防ぐ能力を備えた耐タンパハードウェアを必要とせず、ソフトウェアだけで暗号鍵配布や知的財産保護等に利用できる。
これまで秘密計算技術としては、複数の参加者が関与し、複数人が協力したときに限り「データを暗号化したままの計算」や「暗号化したままの演算ロジック」の実行が可能な、マルチパーティプロトコルという実現方式しか安全なものは知られていない。
今回の開発技術もこのマルチパーティプロトコル方式である。同方式で従来最高速だったオランダの大学とフィリップス社が開発した技術より、NTTの技術はさらに1.5倍速く、世界最高速を達成した。
NTTでは「秘密計算アルゴリズム」を、楕円暗号基本演算実装技術を用いて実装し、実際に評価した。その結果、パソコン(IntelXeon2.8GHz)8台を使って計算したところ、例えば1万人のアンケートで、4問中3問以上イエスと答えた人の総数を得るセキュア集計システムの試算例では、約7分半を必要とした。また、DESの暗号文をそのまま複合しないでデータ検索する暗号データ検索では、1ブロック当たり約1分、10KBの暗号データを約1日で処理できることを確認した。
このように処理速度がまだ遅いため、直ぐに実用化はできないが、NTTでは今後、この秘密計算技術を用いたアプリケーションについて3年後の商用開発を目指していくという。
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