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重粒子線がん治療の普及に拍車、高効率小型入射器を開発
【その他】発信:2005/11/16(水) 11:10:29
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放射線医学総合研究所(放医研)重粒子医学センタ加速器物理工学部の山田聰部長、岩田佳之主任研究員らの研究チームは、全長で現行の32mから6mという5分の1の高効率小型入射器を開発。小型RFQ線形加速器のビーム加速試験に成功した。この成果は、単に装置を小型化となるばかりでなく、治療装置全体の大幅なコスト削減につながるものとして注目される。
放医研の重粒子線がん治療装置『HIMAC』を用いた臨床試験は、2005年8月現在で2371症例と極めて良好な治療成績を出しているだけに、世界中で重粒子線がん治療の普及が望まれている。放医研は、平成16年度から2か年計画でがん治療の普及に向けた医療用重イオン加速器の小型化や、重粒子線がん治療装置の全体設計を進めている。ただ普及のためには入射器の小型化がキーポイント。同グループでは、RFQとIH型DTLを組み合わせた小型入射器の開発を進めてきた。そのうち、初段のRFQの製作及びビーム加速試験を行い、所期の結果を得ることに成功した。
岩田主任研究員は「RFQは共振周波数を200MHzにし、治療に必要な炭素ビームに最適化することで小型化を実現しています」という。また後段のIH型DTLは小型かつ高効率な線形加速器であることが知られてるが、従来の電磁場計算コードでは共振器内部に発生する電圧分布の計算ができなく、また電圧分布制御が困難であるため、これまで殆ど実用化されなかった。「近年の三次元電磁場計算コードの発展に伴いIH型共振器の設計が可能となってきました。コードの精度評価や電圧制御方法を実証するため、IH型モデル共振器の製作及び測定を行った結果、期待通りの結果を得ることができました」としている。
現在、IH型DTL実機の製作が順調に進められ、今年末に完成する予定となっている。
岩田主任研究員の話「今後はRFQとIH型DTLを組み合わせたビーム総合試験を行い、普及型重粒子線がん治療装置の設計に目処を付ける予定です」
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