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東大・人型ロボット、重量物操作に成功
【その他】発信:2007/04/15(日) 22:49:34
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引っ越しのプロは重い冷蔵庫やタンスなどもヒョイと持ち上げる。人間は、身体全体を使ってバランスよく力を分散することで、純粋な腕や足の力だけでは持てないものも持つことができるためだ。東京大学情報理工学系研究科の國吉康夫教授、博士課程の大村良幸さんらは、ロボットとしては世界で初めて、こうした巧みな動作によって、30kgの箱の抱え上げと66kgの人体模型の水平移動操作に成功した。
一般的な産業用ロボットアームでは、可搬重量は自重の10分の1といわれている。人型ロボットでも、例えば産業技術総合研究所のHRP2が自重58kgに対して、両腕の可搬重量は6kgと同様の比率になっている。また、人型ロボットが将来的には人の近くで働くようになることを考えると、闇雲にモータの性能を上げて、強い力を持たせるのは非常に危険だ。
今回研究グループが産総研の長久保晶彦研究員らと共同で開発したロボットは、身長155cm、体重70kg、全身を覆う皮膚(発砲ウレタン)に1800点の圧力センサが埋め込まれている。従来の考え方であれば、約7kgしか持ち上げられないことになるが、実際には30kgの箱を抱え上げ、また救助訓練などで使われる66kgの人体模型をわずかに持ち上げ引き寄せることに成功した。
ポイントとなったのは、センサとプログラム、そしてモータなどの機械的な工夫。1800点の圧力センサが、どこにどれだけ圧力がかかっているのかを常にモニターし、プログラムがそれを判断。腰や膝などをテーブルに押しつけて、加重を分散するとともに、持ち上げる瞬間には人間と同じ様に加速をつけることで、瞬間的に大きな力を出す。こうして全身を“巧みに”協調させることで実現した。
國吉教授によると、人間の動きを参考にはしたが単にその動きをシミュレートしたのではなく、触覚センサからの情報を解析し、動きにフィードバックしているという。また、現在は1つの動作に対して1つのプログラムが必要だが、将来的には1つのプログラムで多くの動作ができるようにするという。
今回の開発は、介護支援や家事支援など、人間の生活に密着した人型ロボットを作るための基礎となる。視覚の導入、作業状態の判断能力、より高度な身のこなし、荷物を持って歩くことなど、さらなる研究開発によって、実際に役立つ家庭用ロボットが期待される。
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