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商用ネットワーク利用、光通信量子暗号Yー00中継伝送実験成功
【IT】発信:2007/05/20(日) 22:11:35
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ソフトバンクテレコム、日立情報通信エンジニアリングおよび玉川大学の広田修教授は、日立情報通信エンジニアリングが開発した2.5Gbpsの光通信量子暗号(Y−00)送受信機を、ソフトバンクテレコムが所有する商用の光ファイバ伝送路と光増幅器に接続して、総延長約200kmの光多段中継伝送路において、量子暗号Yー00方式によるIPデータ(ギガビットイーサネット)とファイバチャネルの伝送に世界で初めて成功した。
Y−00(ワイゼロゼロ)は、光通信では避けられない光信号の波形の量子化に際して発生する量子雑音を、暗号化に利用することにより、大容量データを高速に直接暗号化して、長距離通信を可能とする新しい量子暗号方式である。
同方式は、通信事業者が採用している既存の光通信方式(光強度変調方式)との親和性が高いこと、商用NW(ネットワーク)で使われている障害時の切替制御方式が応用できること等、通信事業者の商用バックボーンNWへの適応性が非常に高いのが特徴。また、IC化が可能なため、現在普及している光伝送装置等への組み込みが容易なことも利点である。
従来のY−00伝送装置は、送信機と受信機が一対で片方向の情報伝送しかできなかったが、今回は送信機と受信機が一体となった伝送速度2.5GbpsのY−00送受信装置を新たに開発し、通常の通信サービスと同様な、双方向の伝送実験を実施した。使用したY−00送受信装置は、広田教授の理論・方式に基づき、日立情報通信エンジニアリングが開発した。 実験では、ソフトバンクテレコム本社とデータセンター間の、48kmの商用光ファイバ伝送路を使用して、減衰した光信号を光増幅器で増幅中継し、光増幅器で3中継、48km×4スパンの伝送を実施した。これにより、光強度変調方式のYー00送受信機としては、世界最長の192kmという長距離伝送を、ビットエラー率10のマイナス12乗以下で実現している。
また、192km光伝送路上に、メディアコンバータを用いて2.5GbpsのSDHプロトコルの通信パスを構成し、同パス上にギガビットイーサネット(1.25Gbps)およびファイバチャネル(1Gbps)のデータを同時に載せ、IPパケットとファイバチャネルプロトコルのYー00暗号化伝送を行い、パケットロスレス伝送を確認した。
さらには、構成したギガビットイーサネットで動画ファイルのストリーミング伝送、ファイバチャネルでストレージアクセスNWのファイル転送を実施し、各アプリケーションの良好な動作を確認した。
今回の実験について、ソフトバンクテレコムは2005年12月に同社が発表した次世代ICTプラットフォームサービス構想「IRIS(アイリス)」における、新サービス開発プロジェクトの一環として実施した。
実験では、光通信量子暗号Y−00方式について、様々な商用NWサービスへの適用性を確認した。まだ現時点でのサービス化は未定だが、今後については、高度セキュリティネットワークへの市場ニーズや、ビジネスモデルの可能性を検討しつつ研究開発を進ていく予定だ。
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