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アクチン細胞骨格を制御する短鎖ペプチド遺伝子発見
【バイオ】発信:2007/06/07(木) 10:02:42
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〜細胞形態を決定する最小の役者〜 体の中で遺伝子が働くとき、DNAに書き込まれた遺伝情報をもとに、タンパク質(ペプチド)が合成される。合成されるペプチドは、多くの場合100以上のアミノ酸が結合したものだが、奈良先端科学技術大学院大学の近藤武史氏、基礎生物学研究所発生遺伝学研究部門の影山裕二研究員、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの林茂生グループディレクターらの研究グループは、わずか11アミノ酸の小さなペプチドを合成するショウジョウバエの遺伝子を発見した。この11アミノ酸、その大きさはヒトを含む真核生物の遺伝子の中でもっとも小さい。”polished rice”と名付けられた。
影山研究員によると「ショウジョウバエゲノム上のnon−codingRNA候補遺伝子を多数同定し、これらの生体内における機能の解析を進めてきた。その中の一つ、polished rice遺伝子について詳細な解析を進めたところ、この遺伝子は実は真核生物の遺伝子の中でも最も小さなORF(11アミノ酸)を持つ遺伝子であり、同時に真核生物では珍しいポリシストロニックな(一つのRNAから複数のタンパク質が翻訳される)遺伝子であることがわかった」という。
また、この遺伝子がコードしている小さなペプチドが、上皮細胞の表層アクチンの高次構造(アクチン束)を制御しており、各細胞の突起構造の形成に必須であることが明らかになった。ただ、そのような小さな領域はこれまでほとんど注目されておらず、今後、現在猛烈な勢いで進行しているゲノム解析において、新たな遺伝子を見つけるための重要な指針になると考えられる。
影山研究員の話「ゲノム上のごく小さなタンパク質コード領域が、生物個体にとって非常に重要な意味を持つことを示しており、今後のゲノム解析に大きな影響を与えると考えられる。また、このような小さなペプチド遺伝子は、ゲノム上には多数あると予測され、そのような小さなペプチドの研究が進めば、今までになかった生物活性を持つペプチド分子の開発にもつながると期待される」
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