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X線造影性に富む生体用Pd系形状記憶材料を開発
【その他】発信:2007/09/07(金) 08:33:52
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東北大学多元物質科学研究所の貝沼亮介教授、大学院工学研究科須藤祐司准教授、石田清仁教授らのグループは、カテーテル治療に要求される高いX線造影性に富む貴金属Pd(パラジウム)系形状記憶材料の開発に成功した。
現在、カテーテル治療用ガイドワイヤーとして最も広く普及している形状記憶合金は、高い耐食性と耐疲労強度を持つNiTi(ニチノール)合金だが、比較的比重が小さいために治療中に利用されるX線撮影時に十分な造影性が得られないことから、先端にPt(プラチナ)細線コイルを装着するなどの方法を探っている。ただ、従来から知られている貴金属系形状記憶合金:AuCd(金カドミウム)、FePt(鉄プラチナ)やFePd(鉄パラジウム)等は、有害物質の含有や室温での形状記憶特性に問題があり実用化への取り組みはなされていない。
貝沼教授によると「今回の合金は、東北大グループがPd-In-Fe(パラジウム-インジウム-鉄)系状態図(相図)を決定する基礎研究の中で偶然発見したものだ」という。合金に含有するPdとIn濃度が合計で90重量%を越えることから、比重はニチノールの約2倍であり十分な造影性が期待できる。今のところ多結晶での利用は脆性を示すので困難だが、単結晶育成法の一つであるマイクロPD法を用いることにより直径2〜3mm、長さ50mm以上の単結晶ワイヤー試料が容易に作製でき、しかも繰返し7%以上も伸び縮みする超弾性を確認することができたとしている。
貝沼教授の話「従来のニッケル−チタン合金の約2倍の比重を持つことから、カテーテル治療時に必要な高いX線造影性が期待できる。また、単結晶試料であるため、7%以上の大きな伸び縮み(超弾性特性)が繰返し得られる。単結晶の製造が容易であることから、線の他にもパイプや短冊状の単結晶試料を得ることも可能であり、血管治療用ガイドワイヤーやステント等の医療分野への応用が期待できる」
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