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バイオインフォマティクス技術者認定学会、独自試験を新たに実施
バイオ】発信:2007/09/13(木) 00:02:22  

〜従来の認定制度終了で〜

  日本バイオインフォマティクス学会(JSBi)は、平成19年度から「バイオインフォマティクス技術者認定試験」を新たに実施することとし、11月25日(日)に全国4カ所で試験することを決めた。これは16年から18年までの3年間実施された、(社)バイオ産業情報化コンソーシアム(JBiC)によるバイオインフォマティクス技術者認定制度が、3年間でうち切られて終了となったのを受け、同制度による認定試験の作成などで主体的に協力・支援してきた同学会が、新たに学会独自の認定試験として開始することにしたもの。

  認定試験実施については、情報計算化学生物学会と日本医療情報学会が協賛する。この新しい認定試験は、JBiCによる従来の認定制度を引き継ぐものではなく継続性はない。

  「バイオインフォマティクス」は、生命情報科学と訳されることもある学際領域の新しい学問・技術であり、生物学のデータを情報科学の手法によって解析するものである。生物学分野におけるゲノム解析で大量のデータが生み出されるようになり、このバイオインフォマティクスは急速に発展してきた。

  JSBiの新認定試験事務局を担当する、同学会副会長の秋山泰・認定試験委員会委員長(東工大大学院情報理工学研究科教授)は「今後多様な発展が期待される分野ですが、生物学と情報科学の知識をバランス良く身につけている技術者・研究者がまだまだ少なくて、バイオインフォマティクスの未来を担う人材育成が急務だと考えています。また、コンピュータでバイオ情報を分析するわけですが、タンパクや遺伝子、薬など分野が様々なため、ある程度知識レベルの統一基準をつくる必要もあり、3年前にJBiCの認定制度が生まれました」と認定制度制定の経緯を説明する。

 従来の認定制度は、経産省の平成14年度「起業・創業促進型人材育成システム開発等事業(バイオ人材育成システム開発)」の成果の一部を活用した事業として、16年度からJBiCが始めた。3年間で3回の2級検定試験を実施し、延べ701名が受験して452名のバイオインフォマティクス技術者が認定された。JSBiは当初からJBiCに協力し、試験問題づくりなどを担当して認定制度を支援してきた。

  しかし受験生の数が伸びや悩み、全国の会場数を拡大したり提出問題の難問・奇問などをなくし、きちんと努力して勉強すれば合格できるようにするなど改善に努めたが、それでも受験生は増えず、結局、1級検定試験は実施できずに2級検定試験を3回実施しただけで、今年になってJBiCは制度の終了を決めた。 急な制度打ち切りに驚いた学会は、既存の合格認定者の受け入れなども含めて制度継続についてJBiCと交渉してきたが、話し合いは成立せず、学会は新しい独自の認定試験制度として実施することを決めた。

  「残念ですが、従来の合格者を本学会が始める新認定制度で受け入れることはできないことになりました。資格更新などを希望される方には、新しい学会の認定試験を受けていただくしかありません」と、秋山委員長は話している。

  今秋から始まる新しい「バイオインフォマティクス技術者認定試験」の第1回は、11月25日に札幌(北海道大学)、東京(東京医科歯科大学)、大阪(大阪ハイテクノロジー専門学校)、福岡(九州大学)の4会場で実施される。

  受験申込は9月18日から10月26日6時まで受け付ける。同試験や申込の詳細は、9月初旬にJSBiのホームページ〈URL〉に掲載される。受験資格は問わず、受験料は税込で5000円。試験は1・2級の区別がなく「JSBiバイオインフォマティクス技術者認定試験」としている。合格者には学会から認定証明書を発行する。

  試験は分子生物学、情報科学、バイオインフォマティクスの各分野における基礎的知識と理解度を測る内容である。出題数は80問で、試験時間は13時30分から15時30分までの2時間。解答は4者択一方式。参考図書として「はじめてのバイオインフォマティクス」(藤博幸・著)と「バイオインフォマティクス事典」(JSBi編)をあげている。

  「受験料は従来の半額にしました。当面は年に1回、毎年10月から11月頃に試験する予定です。バイオインフォマティクスの認定資格は、一部企業で認知されている程度で、まだあまり活用できない資格ですが、学会として今後はもっと周知をはかるとともに、実践に近い知識を資格に盛り込むなど、本認定資格の価値を上げていきたいと考えています。関連分野への就職や進学を希望している学生の方、すでにバイオインフォマティクス分野で活躍されている技術者・研究者の方など、1人でも多くの方に受験していただければと思っています」と、秋山委員長は期待している。同試験への問い合わせは、東工大の秋山研究室:電話03(5734)3645まで。



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