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機械学会技術ロードマップを作成、機械技術の進歩を予測
その他】発信:2007/11/26(月) 08:35:41  

  日本機械学会(JSME:会長、笠木伸英・東京大学教授)は、創設110周年記念事業の一環として、学会独自の視点をもとに今後100年間の機械技術の進歩を分野ごとに予測した『JSME技術ロードマップ』を作成、10月26日に明治記念館(東京・港区元赤坂)で行われた創設110周年記念式典で発表された。

  日本機械学会は、機械に関わる”技術”と”学術”に責任を持つ専門家集団。このロードマップは、機械技術の将来を見通す助けとして、と同時に国民の機械技術への理解を深めてもらう目的で、昨年の10月に技術ロードマップ委員会を設け、審議を重ねて作成された。同学会ロードマップ小委員会の矢部彰委員長(産業技術総合研究所産学官連携推進部門部門長)は「ロードマップ作成は、企業から学会活動の成果として将来を予測してほしいとの要望でもあり、また研究者・技術者にとっても将来高い性能が要求されるのだから、今からきちんと応えられるようしておくという指針でもある」という。同学会では、今後、日本の産業発展に寄与できるよう最新の情報に更新し、国内外に公表していくとしている。

  今回発表されたロードアップは、次の10分野。

 ◇高熱流速除熱技術、◇ヒートポンプ給湯技術、◇マイクロ・ナノバイオメカニクス(再生医療への応用を中心に)、◇自動車の燃費技術、◇産業用ロボット技術、◇マイクロ・ナノ加工技術、◇エンジンの熱効率技術、◇エネルギー機器の効率/出力技術、◇設計工学技術、◇動的現象の解析技術。

  いずれも各分野で技術の進歩を測る”指標(物理パラメーター)”を選び、技術開発の進展や社会的ニーズの高まり、法規制や消費者の動向などを総合的に判断し、”いつ頃までにどのくらい技術発展が望めるのか”、あるいは”何らかの限界にぶつかるのか”を予測した。

  具体的には、例えば自動車の燃焼技術分野では「2050年までに二酸化炭素を含む温暖化ガス排出量を半減する目標を達成するには、同年時点での世界の自動車保有台数の約4割が燃料電池車と電気自動車、残りの大部分は内燃機関ハイブリッド車になっている必要がある」。

  また産業用ロボット部門では「日本社会の少子高齢化、人手不足に対応し、日本の産業競争力の維持・強化に貢献と予測、ただこの実現には作業をより簡便に教え込むことができる”知能化”におけるブレークスルーが不可欠」。さらに高熱流速分野では「持ち運びできる強力なレーザー加工機が実現する。これによりコンビニでもめがねレンズの加工と言ったことが可能となるが、このような強力レーザーは凶器ともなりえる」等々の内容が示されている。

  矢部委員長は「ロードマップで示されたパラメータを実現すれば、”こんな社会が描ける”と示せたという意味で、今後、研究成果がどう社会に結びつくかという視点を大いに活かし活動してほしい。そのことが特に若い人が活気を持って社会に貢献していける姿になるのではないか」と強調した。(科学、11月2日号1面)



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