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携帯情報端末使う屋内測位システム、無線ビーコン信号だけで計測
IT】発信:2008/01/05(土) 15:27:26  

  屋内や高層ビルが林立している都市部など、GPSが利用できない場所でも、携帯情報端末を用いて人やモノの位置・移動軌跡を計測できる屋内測位システムを、科学技術振興機構のCRESTにおける研究課題の一環として、産総研の研究チームが開発した。

  これは、屋内の無線ビーコン装置から発射される微弱電波の信号を受けて測位するシステムで、携帯電話など身近な携帯情報端末に搭載して、生活や観光案内用の屋内ナビゲーションシステム、災害時等の避難誘導ナビゲーションシステムのほか、ビル管理やロボット誘導・管理のシステムなど幅広い活用が期待できる。研究代表者の車谷浩一氏(産総研情報技術研究部門マルチエージェントグループ長)は「3年後の商用化を目指す」と説明している。

  開発したのは「屋内自律型測位システム」と呼ばれる測位技術で、外部のサーバ等につないで助けを借りる測位ではなく、手元にある情報端末だけで計測できる自律型の技術である。そのため、外部サーバ等と通信できない場合でも使えること、サーバ等との通信がない分だけ高速動作できること等の利点がある。

  動作原理は、屋内などに設置された無線ビーコン装置からの信号を、携帯情報端末だけで確率統計的に解析して計測するもので、原理的に最低3個の無線ビーコン装置が必要である。確率統計解析なので測位精度を数値で示し難いが、現在の実験システムは経験的に1から5m程度の精度だとしている。高価な装置にしたり、ビーコン数を増やせば測位精度は上がるという。

  無線ビーコン装置は乾電池でも駆動する省エネ設計だ。無線電波としてはVHF帯の電波を使用し、人混みなどでも性能低下が少ない。低電力の微弱無線なので免許は不要である。

  現在、同システムについては横浜ランドマークプラザの2階から4階に無線ビーコン装置を設置して実験しており、他の様々な電波が飛び交う実際の商業施設での動作を確認している。(科学、12月21号1面)



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