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日本の都市鉱山埋蔵量、世界有数の資源国に匹敵
【その他】発信:2008/01/25(金) 22:52:20
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日本には世界有数の資源国に匹敵する金属資源が埋もれている。物質・材料研究機構元素戦略クラスターの原田幸明ラボ長は、都市鉱山と呼ばれるこれまに日本国内に蓄積されたリサイクルの対象となる金属の量を算定し、日本の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵する規模になっていることを明らかにした。3月に開かれる鉄鋼協会および資源素材学会の春季講演大会で発表する。
BRICs諸国をはじめとする世界的な資源需要の増大や、イノベーションを支える高機能物質への期待など、資源需要はかつてないほどの高まりをみせている。特に、レアメタルやレアアースなど、多様な機能を発揮する金属元素については世界的な獲得競争が行われている。この中で注目を集めているのが、都市鉱山(アーバン・マイニング)と呼ばれる、国内のリサイクル資源だ。すでに、鉄、銅、アルミニウム、鉛などではスクラップが重要な原材料供給源となっている。しかし、この都市鉱山の規模に相当する国内備蓄量については、鉄に関して鉄源協会などの系統的な取り組みがあるものの、レアメタル類については定量的な見積もりは系統的に行われていなかった。
こうしたことから今回、20種類の金属について、備蓄量としての都市鉱山の規模を推定した。金は、約6800トンと世界の現有埋蔵量4万2000トンの約16%、銀は6万トンと22%におよび、他にもインジウム61%、アンチモン19%、錫11%、タンタル10%と世界の埋蔵量の1割を超える金属が多数あることがわかった。また、他の金属でも国別埋蔵量保有量と比較すると白金などベスト5に入る金属も多数ある。また研究グループは、世界の多の国の資源供給がストップした場合、日本の都市鉱山が何年間、世界の需要をまかなえるかも計算している。これによると、多くの金属について、世界の2〜3年相当の消費量に匹敵する備蓄が日本の都市鉱山にあるという。また、リチウムについては約7年半、プラチナについては約6年の量が備蓄されているという。
今回の計算には、海外との輸出入のデータである貿易統計が用いられているが、素材の場合は部品や製品として輸出入されるケースも多い。そのため、計算では産業関連表を用いて、部品や製品を通じて輸出される素材の割合を推定し、その割合を、工業統計から得られる部品などへの部材需要に掛け合わせることで、製品としての海外流出量を差し引いている。
現状では、こうした国内の都市鉱山資源が、使用済み製品としての随伴物の廃棄物処理とのあわせわざで、本来の価値よりも安価に放出されている。原田ラボ長は、天然の鉱山の場合に粗鉱から品位の高い精鉱として輸出・利用しているように、都市鉱山資源を都市鉱石として、より積極的に有効活用することが必要だと警鐘を鳴らしている。(科学、1月18日号2面)
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