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光の3次元閉込め効果”フォトニック結晶”、新奇制御素子に期待
【その他】発信:2008/01/31(木) 08:14:06
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新奇の制御素子実現に期待されている光の3次元閉じ込め効果をもつ”フォトニック結晶”、この効果はこれまでフォトニック結晶の周期構造に由来すると考え方が常識であったが…、これを覆し、周期性を全くもたずに光閉じ込め効果をアモルファス構造で実現できることが発見された。東京大学生産技術研究所の枝川圭一准教授、鹿野悟史大学院生、NTT物性科学基礎研究所の納富雅也グループリーダーらの研究グループによって達成された。
そもそもフォトニック結晶は、結晶構造をうまく設計することで、特定の周波数領域の光の伝播をあらゆる方向でできなくする3次元フォトニックバンドギャップ(3D‐PBG)が実現する。そこで3D‐PBGをもつフォトニック結晶中に微小な空洞をあけることで、ここにギャップ内周波数の光を3次元的に閉じ込めることができる。
同グループが設計したアモルファス構造は、誘電体の丸棒が連結したネットワークを形成している。この構造には周期性は見られないが、局所的には丸棒の連結点が全て4配位(4本の手がでている)となっている。ダイアモンド結晶と類似していることから、”フォトニック・アモルファス・ダイヤモンド(PAD)構造”名付けたという。
PADの光状態密度の計算結果では、誘電体丸棒の材質はシリコン(比誘電率13)、平均長さ1μmで、70THz付近で明確な3D‐PBGが形成していることが確認された。また、PAD中に誘電丸棒を取り除くことによって穴を開け、そこにギャップ内の特定の周波数の光を導入すると、1μmの領域で光が強く閉じ込められることが分かった。
今後、PAD中の光伝播挙動を詳細に調べることで光閉じ込め効果の発現メカニズムが解明され、3次元フォトニック物質の研究・開発に大きな道を拓くものとして期待される。
枝川准教授の話「もともと準結晶の研究を行っている中で今回の成果に至りました。計算による設計でしたが、次の段階として実際にPAD結晶を作ってみたいと思います。その際のキーポイントは4配位です。PADのような構造は自然界に比較的多く見られます。例えば、高分子溶液や、コロイド系が相分離する際に4配位の構造をもつことが知られています」(科学、1月18日号7面)
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