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アナフィラキシーショック、引き起こす仕組み発見
【バイオ】発信:2008/04/02(水) 10:12:59
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アナフィラキシーとは、食べ物や薬などが原因(アレルゲン)となって起こる急性のアレルギー反応。軽い症状ならばジンマシンが出る程度で終わるのだが、最近ではピーナッツバターのぬられたパンやソバを食べ、急速な血圧低下や呼吸困難、意識障害になり、場合によっては生命が奪われるような状態(アナフィラキシー・ショック)に陥ることがあるだけに、迅速な診断と治療が求められる。
このアナフィラキシーは、これまでアレルゲンが抗体の一種IgEに結合し、それにより活性化した肥満細胞からヒスタミンが分泌されて引き起こされるとされていたが、これとはまったく別の仕組みで起こるアナフィラキシーが解明された。それはIgEとは異なる抗体IgGによって引き起こされ、アレルゲンの活性化するのは血液中を流れる好塩基球と呼ばれる細胞で、血小板活性化因子が放出されたショックを引き起こすというものだ。
解明したのは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の烏山一教授らと同大生命倫理研究センター、東京大学大学院医学系研究科の共同研究グループ。
ショックを引き起こすこれまでの三役(肥満細胞・IgE・ヒスタミン)が全く違い、好塩基球・IgG・血小板活性化因子が主役を演じている。しかも好塩基球は、血液中の白血球のわずか0.5%を占めるに過ぎない細胞集団だが、活性化するとヒスタミンの1千倍以上のかなり強い作用をもつ血小板活性化因子を出してショックを引き起こす。動物実験によるとあらかじめ好塩基球を取り除いておくと、ショック死を防ぐことができたという。
これまで知られていなかったアナフィラキシーの仕組みが分かったことで、新たな診断、治療、予防法の開発が期待される。
烏山教授「まだ動物実験だが、これら2タイプが混在し、動物の反応によってどちらかか強くでてくる。抗ヒスタミン剤および血小板活性化因子阻害剤の両方を使えば抑えられる。人の場合でも同じだと思う。ただアナフィラキシー・ショックが起きてしまったら治療は今のところ1つ、血圧を上げる昇圧剤を投与することだけである。医療の現場等で明らかに起こりそうなリスクの高い人をこうした新しい知見によりあらかじめ予防することができるのではないか」(科学、3月21日号1面)
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