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生分解性プラを強力に分解、イネから微生物発見
【バイオ】発信:2008/04/04(金) 08:59:32
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農業環境技術研究所・生物生体機能研究領域の北本宏子主任研究員らは、イネの葉の表面などに生息する酵母菌が生分解性プラスチックを効率よく分解することを明らかにした。これまで生分解性プラスチックは、焼却や有害物質発生などが無い一方、分解制御が難しい問題があった。発見した酵母は、農業資材などに導入されている生分解性プラスチックのポリ硫酸も常温で分解できるという。成果は3月の農芸化学会08年度大会で発表された。
使用済みプラスチックの排気量は、国内の総計で1千万トン、そのうち農業資材は15万トンといわれている。これらプラスチックごみの廃棄量を削減するため、生分解性プラスチックの導入が進められている。生分解性プラスチックは、農業資材として使用しても、その場で分解するため廃棄する必要がない。一方、乾燥して気温が低い冬季には、分解がほとんど進まないなどの課題があった。
研究グループは、動植物の体表面を覆う脂質に、生分解性プラスチックが持つ脂肪酸ポリエステル構造が含まれ、構造がよく似ていることに着目。イネの葉の表面を探索し、分解能力の高い酵母(シュードザイマ属酵母)を発見した。酵母を分離して生分解性プラスチックが分解できるか実験したところ、多くの生分解性プラスチックを分解。ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネート/アジペート(PBSA)、ポリカプロラクトン(PCL)など、様々な生分解性プラスチックを分解可能だった。常温では生分解が難しいとされていた、ポリ硫酸(PLA)も常温で分解できた。生分解性プラスチック製の農業資材であるマルチフィルムも分解することができた。葉の表面には、このタイプの酵母菌が常在し、容易に分離できることも明らかになった。また研究グループはこの酵母菌の分解酵素と遺伝子も明らかにした。
今後、この微生物や酵素について解析を続け、使用済み生分解性プラスチックを効率よく分化できる技術の開発を目指すという。(科学、3月21日号6面)
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