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トマト成分500個、新手法で一挙解析
【バイオ】発信:2008/05/17(土) 17:59:05
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かずさディー・エヌ・エー研究所は、超高分解能質量分析装置を用いて、植物の成分を一括解析する手法を新たに開発し、トマトからアレルギーやガンの予防に有効なものを含む500個近くの新規成分を突き止めた。この新手法により、様々な生物・食品等に含まれる成分の組成を高精度で予測し比較することが可能になるため、アレルギー・ガン・生活習慣病などに有効な健康成分を多く含む野菜・食品の育種や開発への応用が期待される。The Plant Journalのオンライン版に掲載された。
開発した手法は、分子の質量を誤差200万分の1という高精度で測定することができる「液体クロマトグラフィーフーリエ変換イオンサイクロトン共鳴質量分析装置」を用いて、植物の生体試料に含まれる代謝成分を一挙に解析できるというもの。
生物等の試料は、まず液体クロマトグラフィーで成分ごとに分けられ、その後、各成分からできたイオンが強力な磁石のつくる磁場の中で円運動し、それが検出器を介して交流電流を起こす。電流の異なる周波数成分の強さをフーリエ変換で求め、そこから異なる質量を持つ個々の成分の量が分かる。
この手法を使って、トマト果実の成分を分析したところ、これまでに知られていない494個の新規成分を含む、869個の成分を検出した。その中には、活性酸素消去能を持つフラボノイドの仲間や、様々な薬理作用が知られているアルカロイドの仲間など、合わせて160種類以上の健康成分が含まれていることも明らかになった。
研究グループでは現在、この手法を使って様々な野菜や観葉植物の成分を分析しており、世界にない規模の代謝物データベースが構築されつつあるという。データベースを活用することで、有用成分を高備蓄する野菜の育種や、食品・薬品の開発などにつながることが期待される。(科学、4月25日号6面)
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