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科研費約4万9千件内定、新規採択率過去数年最低
その他】発信:2008/05/19(月) 13:36:36  

  文部科学省は、平成20年度科学研究費補助金の採択結果を公表した。約12万3000件の応募の中から、約4万9000件が採択され、総額約1398億4000万円(直接経費)を交付することを内定した。このうち新規採択課題は、約9万3000件の応募に対して、約1万9000件を採択し、採択率は昨年度と比べて1.8ポイント低下し、20.7%とここ数年間で最も低くなった。

  今回交付内定したのは、特別推進研究(継続)、特定領域研究、基盤研究(S新規除く)、若手研究(S・スタートアップ新規除く)、萌芽研究、奨励研究、研究成果公開促進費、学術創成研究費。その中で、小規模の挑戦的な研究を支援する萌芽研究の新規採択率が昨年度の12.1%から一気に5ポイント近く低下し、7.2%となったことが全体の採択率を下げている。

  また研究機関別の新規採択率では、一橋大学がここ数年トップを維持し、今回も採択率48.6%でトップとなった。一橋大学では、学内用の申請書作成マニュアルや事務による申請書チェック、研究担当副学長によるアカデミックチェックなどを行い、申請書のレベルを上げることで採択率トップを継続してきた。また昨年3位だった東京外国語大学が2に浮上、トップ30位に入っていなかった愛知県がんセンター(研究所)が3位に躍り出た。

  近年、各大学とも科研費の申請に力を入れており、16年度から19年度までの間に、46の国公私立大学で採択件数が30%以上伸びている。基盤的経費が縮減されている中、各大学にとっては科研費は学術研究を進めるための命綱だからだ。ここ数年、科研費の予算額は少しずつ伸びているものの、基盤的経費の縮減や間接経費の導入などを考えるとまだまだ足りないというのが多くの研究者の認識だろう。来年度科研費では採択率を大幅に上げうる程度の予算確保が期待される。(科学、5月2日号1面)



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