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日本の科学技術現状調査、若手・女性活躍の場整う
【その他】発信:2008/06/24(火) 10:23:15
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科学技術政策研究所(NISTEP)は、国内の研究者や有識者に日本の科学技術の現状を聴く、第2回定点調査を行った。第1回調査とほぼ同様の結果が出たが、若手(30代半ばまで)あるいは女性研究者が活躍するための環境整備が着実に進みつつあることや、若手研究者のプレゼンテーション能力・語学力向上、課題設定能力などの低下といった変化が見られた。
この調査は第3期基本計画期間中の06年から年1回、5年間行われるもので、今回は2回目。追加調査を含め、昨年9月から12月まで行われた。この調査は、科学技術に関連するシステム全体について、日本の代表的な研究者・有識者から意見を聴く『科学技術システム定点調査』と、第一線にいる研究者に科学技術の分野別(ライフサイエンス、環境など8分野)の状況を問う『分野別定点調査』から構成されている。合計1200人が対象となり、アンケートの回収率は80%を超える。今回は、第1回調査で問題があった『若手研究者の質低下』と『競争的資金の使いやすさ』の追加調査を行った。 科学技術システムの定点調査では、若手研究者や女性研究者が活躍するための環境整備が進みつつあるが一方で、外国籍研究者の受け入れ(サポート)体制は、前回と同水準で不充分という意見が多く寄せられた。若手研究者・女性研究者の活躍の場が広がりつつあることで、更なる科学技術の進展が期待できる。しかし、研究室・グループ内で同様に研究を支えている外国籍の研究者の働きやすさを向上させることも重要だ。特に、研究以外の生活面や言語などのサポート体制が、まだまだ弱いことが指摘された。 また、望ましい能力を持つ人材が博士課程後期を目指していないという意見も若干増えた。その理由として、修士過程修了後に企業へ就職する学生が増えたことやポスドク問題を挙げる意見も多数あった。 分野別の定点調査では、重点推進のライフサイエンス、情報通信、環境、ナノ・材料の4分野、推進分野のエネルギー、ものづくり、社会基盤、フロンティアの4分野に分けて結果を集計した。戦略的重点科学技術に関わる研究の活発度は、前回の水準とさほどかわらないが、特に地球規模の問題を解決するための科学技術、例えば安全な食品の生産・供給やバイオマス利用技術などで活発度が上昇した。 追加調査で行なわれた、“若手研究者の質”については、01年ごろと比べてプレゼンテーション能力や語学力は向上しているが、課題設定能力や創造性、リーダーシップの評価は低下していた。これは、どの分野でも共通し、さらに科学技術システムと分野別の定点調査でもほぼ同様の結果が出ている。 第4期基本計画がスタートする直前まで続けられるこの調査の結果が、現場の問題を解決するための政策につながることを期待したい。(科学、6月13日号2面)
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