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NTTが直流給電の普及に注力、高電圧直流給電技術の開発も着手
その他】発信:2008/07/11(金) 13:31:39  

〜温暖化防止活動の一環、通信ビルやデータセンターの省エネ化へ〜

  NTTグループは、地球温暖化防止活動の一環として、省エネルギーに大きな効果が期待できる「直流給電」の導入・普及へ向けた施策を推進する。併せて、新しい「高電圧直流給電技術」の開発にも着手する。

  ネット社会の急速な伸展にともない、ICT分野でも省エネルギーが重要な課題となっている。ルータやサーバといったICT機器への給電を効率良くすることで、ICT機器自体を低消費電力化したり、効率良い空調を実現することなどと同様に、大きな省エネルギー効果が得られる。

  通信システムで採用されている直流給電は、交流給電よりも電力損失が少なく省エネルギーな給電方式として見直されている。従来は交流給電が一般的だったデータセンター等でも、いま直流給電を採用する検討が世界的に始まっているとNTTでは説明している。

  一方、処理性能の向上とともにICT機器の消費電力は増加し続けている。その結果、直流のICT機器においては、現在の48V電圧では給電ケーブルが太くなる等、作業性やケーブルスペースに問題が生じ始めている。そのため、現在この問題を解決する技術として、高電圧直流給電技術が注目されている。

  そこでNTTでは、省エネによる環境貢献を目的に、直流給電の導入・普及施策として、高電圧直流給電技術の開発と標準化にグループを挙げて取り組み、2010年度までの導入開始を目指すことにした。

  また、直流給電の導入について拡大をはかる。具体的には今後、同グループのルータやスイッチ等で構成される通信システムをはじめ、データセンターに収容する情報システム、社内の業務システム等の新設・更改において、当面は48Vの直流給電の導入を推進し、直流給電対応製品の拡大をサーバ・ストレージベンダ等へ働きかけていく。

  さらに、通信システムで培った直流給電技術を世の中に広く普及するため、社外プロジェクトへの参画や国際連携活動などを展開していく。

  NTTは「通信システムや情報システムなど停電時にバックアップを必要とするシステムでは、バッテリーに充電するため必ず交流(AC)を直流(DC)に変換する必要がある。ICT機器に対し、直流のまま電力供給する方式が直流給電で、再度交流に変換して電力供給する方式が交流給電である。直流給電はAC/DCなどの電力変換回数が交流給電に比べて少なく、電力変換による電力損失が低減できる。さらに、電力損失が低減されることから、電力損失の熱を冷却するのに必要な空調電力も削減できる。この直流給電により、消費電力は交流給電に比べて約15%削減可能である」と、直流給電の利点をアピールしている。

  さらに「現在の直流給電で使用している直流48Vの給電電圧を、直流400V程度の高電圧にすれば、給電ケーブルが太くなったり、その本数が多くなる等の問題を解決できる。この高電圧直流給電の実用化に向けては、今後、直流電源システムや高電圧直流給電対応ICT機器の開発、直流電源システムとICT機器との各種インターフェース条件の標準化、コネクタやヒューズなど部品類の開発と標準化などが必要になる」と、高電圧直流給電技術の開発の意義や課題を話している。(科学6月27日号5面)



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