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日仏情報学の連携研究拠点、NIIとUPMCに設置
【IT】発信:2008/12/24(水) 14:36:38
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〜先進的な5研究機関が協力〜
国立情報学研究所(NII)、慶應義塾大学、東京大学は12月2日、情報学分野における日仏間の共同研究・研究交流を一層進展させるため、フランスの国立科学研究センター(CNRS)およびピエール&マリー・キュリー大学(UMPC)との間で、日仏情報学連携研究拠点(JFLI:ジェフリ)設立の協定を結んだ。これまで、個々の機関や研究者同士の日仏研究交流等は進められていたが、CRNSがさらにダイナミックな連携を日本側に提案して実現した。
世界レベルの先進的な情報学の研究を行っている日仏の研究機関・大学が協力し合うもので、連携拠点では、次世代ネットワークやグリッド・HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)、量子コンピューティングなど、最先端の研究テーマ5課題について、4年間の研究に取り組む。
これまで、NIIはフランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)やUMPCなど、多くの研究機関や大学と研究相互協力協定を結んで共同研究や研究交流を行ってきた。また個々には、例えば東大の廣瀬通孝・教授が、ルイ・パスツール大学などと交流してきた。こうした個別の交流を研究者や個別の機関が進めているところに、2006年、CNRSが日仏間の研究協力関係を強固なものにするため、さらなる連携を提案し、今回のJFLI設立の運びとなった。
JFLIの管理運営については、日本側はNII、フランス側はUMPCが各担当する。両国の連携拠点は、NIIとUMPCにそれぞれ設置する。東京・一橋にあるNIIの建物内には、すでに同拠点が開設され、活動を開始している。
連携拠点で取り組む研究課題は5件。「次世代ネットワーク」の研究では、グローバルな情報社会の具体的要求と期待に応える、新しい基盤の研究開発に取り組む。リーダーは、日本が村井純氏(慶大)、フランスがSerge FDIDA氏(UMPC)。「グリッドおよびHPC」では、グリッドとHPCが融合した国際的な計算研究環境を目指した研究開発を進める。リーダーは日本が三浦謙一氏(NII)、フランスがSerge Petion氏(University of Lille/LIFL)。
「コンピュータ・セキュリティ」では、社会基盤となっているソフトウェアシステムについて、安全性を高める研究を行う。リーダーは日本が米澤明憲氏(東大)、フランスがClaude KIRCHNER氏(LABRI/INRIA)。「画像およびマルチメディア」については、VR(バーチャルリアリティ)、五感インタフェース、BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)など、新しいインタフェース技術を中心に研究する。日本は廣瀬通孝氏、フランスはStephane DONIKIAN氏(IRISA/CNRS)がリーダーを務める。
「量子コンピューティング」では、スケーラブルな量子情報処理のもつ可能性と、その実現性を探求する。日本側リーダーは根本香絵氏(NII)、フランス側はMiklos SANTHA氏(CNRS)である。
研究費については、参加各機関が拠出する。またこれら5課題は、いずれも科学技術振興機構の「戦略的国際科学技術協力推進事業」に採択されており、研究資金支援を受けている。
研究拠点では、これら5つの研究課題を推進する中で、さらに、日本の情報学分野の研究者・研究内容について情報提供したり、JFLI参加機関の間の連絡調整や情報交換、ワークショップやセミナー開催による研究成果の発信、そして連携による情報学研究の新たなイノベーションの創造 を目指す。
JFLI設立協定の調印式には、5機関を代表して日本側から慶大の安西祐一郎・塾長、NIIの坂内正夫・所長、東大の浅島誠・副学長、フランス側からCNRSのCatherine Brechignac会長、UMPCのJeanーCharles Pomerol学長が臨んだ。そのほかCNRSのJeanーJacques Gagnepain会長顧問、NIIの東倉洋一・副所長、安達淳・学術基盤推進部長、来賓として文科省の磯田文雄・研究振興局長などが列席した。
今年は日仏交流150周年でもあり、JFLI設立は記念すべき事業の一つとなった。各関係者の挨拶では、豪華キャストの研究者をそろえたJFLIの今後の活動に期待が膨らんだ。(科学、12月12日号1面)
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