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IT装置バックアップ電源、大容量リチウムイオン電池を共同開発
【IT】発信:2009/03/31(火) 11:31:28
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〜難燃化・長寿命化を実現〜
NTTファシリティーズと新神戸電機は、IT装置バックアップ向け大容量リチウムイオン電池を共同開発した。これは、課題となっていた難燃化と長寿命化を実現したもので、据置形フロート仕様のリチウムイオン電池である。電池容量は200Ah級で、装置の体積は約4L、重量は約10kg。鉛蓄電池に比べると、設置したときの体積と重量が約60%減と小型軽量化しており、省スペース化できるのも特徴。
産業用蓄電池需要の大半は定置用途でのフロート仕様(常時充電して停電時にバックアップする使い方)であり、現状は鉛蓄電池が主流である。特に情報通信分野はIT機器の消費電力が増大傾向にあり、それらの装置の停電対策で使用される蓄電池も大型化の傾向にある。しかし、都市部では大型の蓄電池を設置するスペースの確保が困難になってきており、リチウムイオン電池の特徴である省スペース化への要請が益々高まってきた。
また、リチウムイオン電池がフロート仕様で使われる場合、常にエネルギーをフルに蓄えた常時満充電状態で使用されるため、万が一の充電装置故障による過充電等のリスクが高く、熱暴走への安全対策が必要となり難燃化は必須の技術となっている。
今回開発したリチウムイオン電池は、このような要請に対応したもので、大容量フロート仕様リチウムイオン電池を実現する上でキーとなる難燃化と長寿命化技術を実現している。
難燃化技術では、難燃添加剤を加えても寿命に影響を与えない電解液を開発した。この電解液により、難燃規格であるUL94ーVO相当を達成している。さらに、難燃薄膜層形成技術の確立により難燃電極を開発し、これら電解液と電極により、電池温度が上昇し続けた場合でも、電極の燃焼抑制効果および熱暴走抑制効果が確認できた。
長寿命化では、電池の劣化メカニズムを詳細に解析し、従来3年程度であったフロート仕様での寿命を、改良により10年に延伸する見通しをつけた。IT装置の寿命は10年程度と考えられ、据置形フロート仕様は電池のメンテナンス時に負荷に影響を及ぼすリスクを避けるため、10年以上が望ましいという。
開発したリチウムイオン電池は、NTTグループをはじめデータセンタや放送局、金融業など、多数のユーザーが現在運用中のIT機器用電源システムとして今後導入される。将来的には、給電システムの高信頼や高効率、省コスト化に向けた高電圧直流給電方式(HVDC)への適用も視野に入れている。
また新神戸電機は、NTTファシリティーズと共同開発した技術により、非常照明等停電時のバックアップ用途にも積極的展開を予定している。さらに、今後の大容量リチウムイオン電池の市場拡大に備え、開発技術者と設備を増強し、産業用途での需要に対応していく考えである。(科学、3月20日号5面)
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