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テラヘルツ技術を新産業にNICTが技術動向調査実施
【その他】発信:2009/07/24(金) 13:24:29
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〜センサー・通信・標準分野のロードマップ策定〜
情報通信研究機構(NICT)は、(財)テレコム先端技術研究支援センター(SCAT)に委託し、テラヘルツ技術動向調査委員会(委員長:永妻忠夫・阪大大学院教授)を設けて「テラヘルツ技術動向調査」を実施したが、『センサー』『通信』『標準』の3分野におけるロードマップ策定などの調査結果について、第78回テレコム技術情報セミナー(SCAT主催)で発表した。
委員会ではこれら3分野の部会を設置し「ニーズは何か」「テラヘルツ技術に何が期待されているのか」「そのためにはどういう技術課題があるのか」を検討、さらに「その技術課題の克服に向けて、またターゲットニーズの達成に向けてどのようなロードマップで研究開発を進めていけばいいのか」を明らかにした。その調査結果を、6月26日に開いた第78回テレコム技術情報セミナー「テラヘルツ技術を新産業に」の場で発表したものである。
現在、テラヘルツ技術に対する関心と期待が高まっており、毎月のように日本のどこかで技術セミナー、研究会、シンポジウムが開催されている。国際的にもテラヘルツ技術に特化した会議が開かれたり、欧米の主要学会が主催する会議でも、テラヘルツ技術関連のセッションやシンポジウムが行われている。
今回の調査では、現在「技術シーズが醸成する」段階から、「応用(ニーズ)が牽引する」段階への転換期であるという認識に立ち、3分野の各部会や、これが集まる全体委員会で活発に討論した。総勢19名の委員が参加したほか、アンケート調査により50名を超える専門家の意見も集約した。
その結果、センサー応用に関しては「ユーザー側の視点でまとめ、どこまでの機器の小型可搬化、データ取得の高速・高感度化、低コスト化等を目指す必要があるか」について、その指針や方策を示した。
通信応用については「高精細映像およびデータ伝送の分野での大容量無線伝送技術、大容量データを扱う分野での近距離(1〜10m)無線が期待されている」ことを明示した。また、光ネットワークの進展に呼応して2020年頃には100Gbps無線の実現が望まれており、これを10年以内に実現できるのは、テラヘルツ技術が最有力候補であるという結論付けも行った。
標準分野では、各種標準などの基盤技術の早期確立により、ユーザーが簡便に操作でき、精度保証されたテラヘルツ帯の各種計測機器の開発が促進され、テラヘルツ技術の市場拡大につながっていくと予測した。
NICTでは今後、今回策定されたロードマップを参考とし、テラヘルツ技術を早期に産業利用へ結びつけ、大きな市場を形成するための研究計画を策定し、テラヘルツ技術の研究開発を加速する予定だ。(科学、7月10日号5面)
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